こんにちは、アスリートコーチのAKIです。
「うちの子はメンタルが弱くサッカーが下手なんです…。」
という、ご相談を頂いたのでお答えしたいと思います。
子供のメンタルが弱過ぎるんじゃないか、と心配になってしまう親御さんは意外と多いのではないでしょうか。
ですが、メンタルが弱いことやネガティブな感情を抱えることは、決して悪いことではありません。
その理由についてご説明したいと思います。
実は、ネガティブな感情というのは、人間が生きていく上で必要な感情です。
例えば、『怖い』という感情がなければ、逃げることはできません。
『不安』という感情があるからこそ、対策や準備をすることができます。
『怒り』という感情を感じるからこそ、戦うことができます。
『落ち込む』という感情があるから、体を休めようとします。
ですので、ネガティブになった場合は、メンタルが弱いのではなく、体からのサインとして受け取ることです。
これで、ネガティブになる構造は理解できたと思います。
次は、ネガティブな子はをどうやって強くするかです。
ネガティブな子を強くするには、レジリエンス教育をするといいです。
レジリエンスとは、大きなストレスや逆境、困難から立ち直る力のことです。
これは誰もがもっている力です。
レジリエンス教育は、このレジリエンスを鍛え、困難な状況に陥ったときでも、自分を奮い立たせ、立ち直れるように育てていくことです。
ネガティブな感情は捉え方や思考、考え方が原因です。
例えば、一対一が苦手な子が、今から一対一をやると言われた時に、「苦手だな」というネガティブな捉え方をしてしまうと、プレーでポジティブな結果を得るのは難しくなります。
つまり、自分にとってネガティブな状況が起こったときに、そのままネガティブなこととして捉えてしまうと、その後の行動も結果もネガティブになってしまうのです。
ですが、もし一対一をやると聞いたときに「苦手だけど、やれるだけやってみとう」という捉え方をしたら、前向きな意欲が生まれます。
前向きな意欲をもって取り組めば、実力以上の結果は出なくても、結果がプラスに働きやすくなります。
つまり、置かれた状況は同じなのに、捉え方によって感情も行動、結果も変わってくるのです。
どうやってこのネガティブな捉え方を変えていくのは、それは保護者が広い視野で助言をしてあげることです。
子供が失敗したプレーをしても、「苦手なことから逃げなかったのは、すごくいいと思う!」など、次に向けて前を向けるように、過程を認めてあげることが心を強くします。
そしてそれがレジリエンス教育です。
レジリエンス教育を用いれば、失敗したことがあっても、声のかけかたひとつで、今後に生かせる経験になります。
レジリエンス(大きなストレスや逆境、困難から立ち直る力)には、4つのレジリエンスマッスルがあります。
一つ目は、I haveの筋肉です。
「私は○○を持っています」と言えるものがあるかどうかや、信頼できる人、助けになってくれる人を持ってるかどうかの、ソーシャルサポートことになります。
二つ目は、I canの筋肉です。
「私は○○ができる」と思えるような気持ちを持つことです。
三つ目は、I amの筋肉です。
自分の強みも弱みも認められることができることです。
四つ目は、I likeの筋肉です。
好きなものや好きなことがあるといえること、ポジティブ感情のことです。
これらの4つの心の筋肉が育っていくと、レジリエンスが高まります。
自分の長所や短所、自分のできること、できないこと、など自分自身を知ることで、自分の心が強くなります。
ですので、日頃から家庭で声掛けをする場合は、このような内容の声掛けをして、子どもに自分自身のいいところを気付かせてあげたり、情報を刷り込んでいってあげると良いです。
それではまた!
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