こんにちは、アスリートコーチのAKIです。
「試合中に気持ち悪くなることがありますが、これって病気でしょうか?」
という、ご相談を頂いたのでお答えしたいと思います。
試合中に気持ち悪くなってしまうのは、体に強いストレスを感じている可能性があります。
あの有名なメッシも、数年前ですが試合中に嘔吐するシーンがありました。
スポーツ選手というのは、周りや自分自身から強いプレッシャーをかけられています。
そのせいで、プロサッカー選手の3割がうつ病、またはそれに準ずる精神的問題を抱えていると言われています。
なので、メンタルケアや思考、目の前の出来事の受け止め方などもトレーニングしていく必要があります。
その中でも、特に重要なのが思考です。
同じ出来事が起こっても、思考の違いで行動が変わってくるからです。
例えば、パスミスをしたとしましょう。
ある選手は、
「やばい、ミスしてしまった。」
と、悪いイメージをします。
もう一人の選手は、
「この蹴り方はこんなに曲がるんだ。」
と、ミスではなく、蹴り方の方法して捉えています。
これはどちらが正解という話ではなく、同じ出来事が起こっても捉え方が違うと、感情や行動に差が出るということです。
心理学世界には、認知の歪みという言葉あります。
以下が認知の歪みになります。
①全か無か思考
成功か失敗か、良いか悪いかなど、物事を0か100かのどちらかでしか考えられない。
②過度の一般化
たまたま起きた悪い出来事が、今後も違う状況でも起こるに違いないと思う。
③心のフィルター
まるでフィルターがかかっているかのように、自分にとって良いことや嬉しいことは見えず、悪いことや悲しいことばかりを考えてしまう。
④マイナス化思考
悪い出来事だけではなく、良い出来事やどちらでもない出来事でも悪い方向へ解釈してしまう。
⑤結論の飛躍
根拠もないのに思い込みで悲観的な結論を出す。
⑥拡大解釈と過小評価
悪いことは過大評価し、良いことは過小評価する。
⑦感情的決めつけ
そのときに生じた自分のネガティブな感情だけを使って、出来事を判断する。
⑧すべき思考
何か行動するにあたり、「~すべきだ」という切迫感にかられる。「できたらいい」、「試しにしてみよう」といった心のゆとりを持つことができない。
⑨レッテル貼り
たった一度の出来事から、自分や他人に悪いレッテルを貼り、それ以外の部分を見ようとしない。
⑩個人化
何か悪いことが起きたときに、その原因は自分にあると思うこと。
このように思考が極端になってしまうと、自分に負荷をかけてしまい、メンタルが崩れる原因になってしまいます。
ですので、出来事(失敗した時や成功した時)を目の前にした時に、どう感じるのか?という思考回路を強化するためにもメンタルトレーニングは必要になります。
メンタルトレーニングは気持ちが強いからしなくていい、気持ちが弱いから必要というわけではなく、思考をプロサッカー選手と同じにするということを目的としてやってみるといいかもしれません。
そうすることで、試合中に気持ち悪くなる回数も減っていくでしょう。
それではまた!
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