こんにちは、アスリートコーチのAKIです。
「自分はメンタルが弱いですが、これは自分に甘いからなのでしょうか?」
という、ご相談を頂いたのでお答えしたいと思います。
まず結論から言うと、メンタルが弱い人は甘えではありません。
その理由について詳しく説明していきたと思います。
メンタルが弱い人の一番の問題点は、気持ちの切り替えが苦手なことです。
一度落ち込むと、立ち直るまで時間がかかる傾向が強いです。
精神的に落ちている間は、すべてに対してやる気がなくなってしまい、行動が遅くなったり、行動するまでに時間がかかるようになります。
この行動が、「甘え」と捉えられてしまうわけです。
ですがこの行動は、甘えではなく、前向きな状態になる準備期間だと思ってください。
行動が遅くなる、止まるという現象の後に、気持ち上がってくるのです。
コーチや親御さん目線からすると、「不貞腐れているのでは?」と思いますが、
この期間にまたネガティブなこと言うと、さらに気持ちが落ち込んでしまうので、怒るのをグッと我慢してください。
気持ちが落ちやすくなってしまう原因は、疲労の蓄積があります。
人は疲労が蓄積すると、思考力が落ち、心に受けるダメージが大きくなります。
ですので、選手が疲れている時は、発言や言葉を選ぶと良いでしょう。
その他にも、過ごしてきた環境で、気持ちが落ちやすくなることもあります。
親からどのように育てられてきたか、どんな言葉をかけられてきたのか?などで、メンタルの弱さが作られることがあります。
また挫折や過去の失敗を繰り返し思い出してしまいうことで、自分への自信がどんどんなくなり、気持ちが落ちてしまうこともあります。
人間ですので、感情の起伏は誰にでもあります。
ですので、気持ちを一度も落とさないで、生きていくことは不可能です。
ですが、気持ちを落ちにくくすることは可能です。
気持ちを落ちにくくするためには、否定的な声かけをしないこと。
否定的な声かけをされると、自分自身を全否定されたような気持ちになってしまう可能性があるからです。
次は、責めないことです。
「どうして、こんな簡単なこともできないの?」
「なぜ、ミスをしたの?」
というように、「どうして」「なぜ」と否定的な言葉の組み合わせは、さらに精神的な追い打ちをかけます。
そうなると、立ち直るのに時間がかかります。
メンタルが弱い人は、完璧主義で真面目な人が多いので、責めなくても本人は十分に反省しています。
例え失敗したとしても、できる限り責めることは避けましょう。
そして、ミスをしないための具体策を一緒に考えてあげると良いでしょう。
最後は急がせないことです。
メンタルが弱い人は、パニックになりやすいです。
「まだできないの?」
など、威圧的な口調で急かされると、さらにミスが増えます。
怒りたくなる気持ちを抑えて、ゆっくり具体的に話してあげると良いでしょう。
このように、行動が遅くなったり、止まったりするのは、メンタルが弱いや甘えではなく、次の行動を起こすための準備期間です。
行動を止めたくない場合は、否定しない、責めない、急がせないなどの工夫をしてみると、メンタルが落ちにくくなるので、ぜひ意識してみてください。
それではまた!
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