こんにちは、アスリートメンタルコーチのAKIです。
今回は、川崎フロンターレ所属の大島僚太のプレーを解説していきたいと思います。
まずはこちらの動画を見てください。
中盤でパスを貰った大島選手。
敵のDFが近くにいますが、簡単にターンをして、前方に進んでいきます。
中盤でこんなプレーができたら嬉しいですね。
ではこのプレーを解説していきます。
パスを貰う時の視線は、味方の方を見ています。
そして、ゲートの間にポジションをとっています。
パスが大島選手に渡った時、大島選手の目線は、まだ味方の方を見ています。
DFは自分の裏のスペースをケアしようと、後方に戻ろうとしています。
しかし、大島選手の目線がまだパスを出した選手の方を見ているので、
DFは裏のスペースのケアではなく、直接大島選手のボールを奪いに行こうとします。
DFが食いつくのを狙っていた大島選手は、一気ターンをし、前方にボールを運びました。
ここの位置でボールを取られると、カウンターになる危険もあるので、ボランチの選手だと無難にプレーしがちですが、
大島選手は、目線だけで、DFをコントロールして抜いていきました。
簡単そうですが、冷静さと勇気、大胆さを持っていないとできないプレーです。
次はこちらの映像です。
大島選手が自軍からドルブルで運んでくるシーンです。
派手なフェイントをしているわけではないですが、敵が大島選手が進む逆の方向にいってしまい、大島選手のドリブルコースを開けているように感じます。
ではそのカラクリを分析していきましょう。
大島選手は、右前方にドリブルするような、体の向きと顔の向きをしています。
それを察知したDFは、そのスペースを消そうと移動をします。
DFが右前方のスペースを消すために体の向きを変えた瞬間、大島選手は突然左にドリブルしはじめます。
DFが先に動いたことで、大島選手の左側に大きなスペースが空きました。
そのまま前方にドリブルして、また同じフェイントを大島選手はします。
顔の向きを右前方に向け、その方向にドリブルする体勢を作ります。
またしてもその動きにDFが引っかかり、右前方のスペースを先に潰そうと、左に重心を移動してしまいます。
その動きを後出しで見ていた大島選手は、左前方にドリブルをし、最短、最速で中盤から前線までボールを運びました。
ここでポイントになってくるのは、体の向きと顔の向きでもフェイントができるということです。
シザースや激しいボディフェイントをしなくても、DFを騙すことは可能です。
これを試合中にやる大島選手の冷静さが一番すごいですが、私たちでもスペースを見る力や、状況判断をする力を養えば可能はテクニックだと思うので、中盤をやっていいる選手はぜひ習得して欲しいと思います。
それではまた!
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