こんにちは、松戸整体院院長の清水です。
朝起きたとき、パソコンを見続けたあとの夕方、あるいはふとした瞬間に「目がかすむ」ことはありませんか?
視界が白っぽくぼやけたり、ピントが定まらなかったり。
数分で治ることもあれば、数時間そのままということもあります。
多くの人が「一時的だし、しばらくすれば治るから大丈夫」と考えてしまいますが、実はこの“かすみ”は体が出しているサインかもしれません。
目薬や休息で改善することもありますが、それで繰り返しているなら、「本当の原因」は別にある可能性も…。
このブログでは、「一時的な目のかすみ」について、仕組み・原因・ケアの限界・身体とのつながりまで詳しく解説し、“ちゃんと対処すれば繰り返さない目”へのヒントをお伝えしていきます。
目次
“一時的な目のかすみ”って何?見えにくさのパターンを整理する

「目がかすむ」という感覚は非常に主観的で、人によって感じ方が違います。
医学的には“視界の不明瞭化”や“焦点のぼやけ”といった表現になりますが、実際には以下のようなタイプに分類されます。
☑️ 視界が白っぽくなる(霧がかかったよう)
☑️ 一点を見つめるとすぐ疲れる
☑️ 視界がにじんで見える
☑️ 遠くが見えにくい/近くが見えにくい
☑️ 瞬きすれば一時的に回復する
こうした症状が“短時間”だけ出るというのが「一時的な目のかすみ」の特徴です。
しかし問題は、こうした状態が「一時的なようで、実は繰り返している」「だんだん頻度が増えている」こと。
つまり、自覚は薄くても、“慢性化の入り口”になっている可能性があるのです。
また、かすみの程度も人によって段階があります。
【軽度】
長時間のスマホ後だけ発生し、すぐ治る
【中度】
夕方になると毎日かすむようになる
【重度】
頭痛・肩こり・めまいなどと一緒に出る
この段階を明確に理解しておくと、自分がどのレベルにあるかを知ることができ、適切な対策にもつながります。
以下は「一時的な目のかすみ」についてのブログ記事、続きの③〜⑤のパートです。
「目が疲れてるだけ」と思いがちな本当の原因とは

多くの人が「一時的な目のかすみ」を経験すると、「スマホを見すぎたかな」「疲れてるんだろうな」と原因を簡単に片づけてしまいます。
確かにそれも一因ではあります。しかし、それが「繰り返す」「他の不調も一緒に出ている」場合、それだけでは説明できないことが多いのです。
ここで一度、よくある誤認を整理しましょう。
【誤認1】スマホ・PCの見すぎ
実は「ピントを合わせる筋肉」が硬くなっている
【誤認2】疲労や睡眠不足
実は「交感神経優位」が慢性化して目の調整機能が乱れている
【誤認3】目薬をさせばOK
実は「涙の質」が悪くなっており、目の表面が不安定になっている
つまり、目のかすみは「目だけ」の問題ではなく、**筋肉・神経・姿勢・呼吸**と密接に関わっているということです。
たとえば、ピント調整には「毛様体筋(もうようたいきん)」という筋肉が関わっていて、この筋肉の緊張が続くと“戻り”が悪くなります。
それはまるで、自転車のブレーキが常に軽くかかったままの状態。
一時的なかすみを「自然回復に任せる」だけでは、いつか本格的な不調へとつながるかもしれません。
目薬・蒸しタオルだけでは解決しない理由

目のかすみを感じたとき、多くの人がとるケアは以下のようなものです:
☑️ 目薬をさす
☑️ 蒸しタオルで目を温める
☑️ 少し目を閉じて休ませる
☑️ スマホやパソコンから目を離す
これらはすべて「間違っている」わけではありません。むしろ、やらないよりはずっと良いです。
ただし、これらの方法はあくまで「表面的なケア」であり、根本的な改善にはつながらないことが多いのです。
なぜなら、「目がかすむ原因」がそもそも目だけにあるわけではないから。
眼球の筋肉・涙の分泌・まばたきの質・自律神経・姿勢。
こうしたものが複雑に関係して“見え方”は決まっています。
蒸しタオルで目を温めることで一時的に血流は良くなりますが、目の筋肉が「硬くなる原因」まで解消できているかというと、多くの場合そうではありません。
つまり、【ケアの限界】は「目の周辺だけを見てしまうこと」にあります。
本当に必要なのは、“全体を見て、目にやさしい状態をつくる”ことなのです。
目⇔脳⇔首⇔神経の“見えない連携”とは?

目は単独で動いているわけではありません。視覚の情報は、目から脳へ、脳から体へと常に伝達されています。
たとえば、「目の焦点が合う」ためには以下の連携が不可欠です:
☑️ 目の筋肉が収縮する(ピント調整)
☑️ 脳が視覚情報を認識する(像を理解)
☑️ 姿勢を整える(視野の安定)
☑️ 呼吸と血流が安定している(栄養供給)
つまり、“目のかすみ”は「目だけの問題」と思っていたものが、実は首の緊張や姿勢の歪み、自律神経の乱れと関係しているのです。
首が硬いと、視神経や脳への血流が低下し、視界がぼんやりすることもあります。
また、猫背などの姿勢不良によって目の位置が変わり、ピント調整の負荷が増すケースも。
当院では「目の状態」だけを見るのではなく、こうした全身のつながりを評価・施術することで、「なんとなく目がかすむ」を根本から整えていくサポートをしています。
「病院で異常なし」と言われた人こそ多い理由

松戸整体院に来院される方の中には、目のかすみで眼科に行って検査しても「異常なし」と言われた方がとても多くいらっしゃいます。
でも実際には、「見えづらい」「ぼやける」「スッキリしない」といった不快な状態が続いており、困っているのです。
こうした方には、以下のような共通点が見られます:
☑️ デスクワークやスマホの使用が長時間
☑️ 首・肩のこりが強い(特に左肩)
☑️ 呼吸が浅く、口呼吸になりがち
☑️ ストレスがたまりやすく、睡眠が浅い
☑️ 「他の治療を試しても変わらなかった」経験あり
つまり、「目の問題」ではあるけれど、「目だけでは解決できない」状態なのです。
松戸整体院では、まずこうした全身の状態を評価しながら、「なぜその症状が出ているのか?」を一緒にひもといていきます。
「こんなに丁寧に見てもらったのは初めて」と言われることも多く、それだけ“見落とされがちな不調”であるとも言えるのです。
あなたは悪くない、むしろ今の社会が目に厳しすぎる

ここまで読んでくださったあなたに、ぜひお伝えしたいことがあります。
「目がかすむ」ことに対して、自分を責める必要は一切ありません。
むしろ今の社会の環境は、目にとって本当に厳しいものです:
☑️ 一日中、画面を見ていないと仕事が進まない
☑️ SNSやメールなど、情報が次々と飛び込んでくる
☑️ ストレスや睡眠不足で、自律神経は乱れやすい
☑️ 電車でも、家でも、無意識にスマホに手が伸びる
こんな時代に、「目が疲れないほうが不思議」なのです。
つまり、あなたの身体はむしろ健気にがんばってくれている。
私たちは、そんなあなたの“がんばっている目と身体”に寄り添って、整えていくお手伝いをしています。
「知らなかっただけ」「気づいていなかっただけ」で、悪いわけではない。
だからこそ、少し立ち止まって、体の声に耳を傾けてみませんか?
“あなたのせいではない”
その姿勢を、私たちは何よりも大切にしています。
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