こんにちは、松戸整体院院長の清水です。
最近、ふとしたときに、視界の端に黒い影のようなものが見える。
まるで小さな虫が飛んでいるかのような、モヤモヤした糸くずのような形。
目をこすっても消えないし、視線を動かすとそれに合わせてスッとついてくる。
なんだか不気味で、少し怖くて、でも病院に行くほどではない気もして……。
そんな不安を抱えて、なんとなく「飛蚊症」で検索して、この記事にたどり着いたのではないでしょうか。
まずお伝えしたいのは、その違和感は「間違いなく感じてよいもの」です。
決してあなたが神経質すぎるわけではありません。
そして、必要以上に恐れる必要もない症状です。
この記事では、飛蚊症の原因や種類、よくある勘違いと正しい理解法、そして「病院に行くほどでもないけれど、気になる」状態との向き合い方について、優しく丁寧にお伝えしていきます。
目次
飛蚊症とは何か?種類と自己診断

「飛蚊症(ひぶんしょう)」とは、視界に黒い点や線、糸くず、雲のようなものが見える症状のことを言います。
漢字の通り、「蚊が飛んでいるように見える症状」です。
この症状には、大きく2つの種類があります。
生理的飛蚊症
☑️加齢や目の酷使により、目の中の“硝子体”というゼリー状の部分が変性し、濁りが出て影になる
☑️ほとんどの人に加齢と共に現れる自然現象
一般的に病気ではなく、進行もなく、心配のないタイプ
病的飛蚊症
☑️突然飛蚊症が増える/光がピカッと見える/視界が欠けるような感覚がある
☑️網膜裂孔、網膜剥離、硝子体出血などの病的な変化が背景にある
この場合は、早急に眼科を受診する必要があります。
簡単な自己チェック
☑️以前からなんとなく見える/片目だけ見える → 生理的の可能性大
☑️突然大きく見え方が変わった/視界の一部が欠ける → 早急に受診を
ただし、明らかな異常がなくても、「なんだか最近気になる」という感覚が強い場合には、何らかの体のサインが出ている可能性もあります。
それが、今回お伝えしたい“身体全体の視点”です。
よくある原因の誤認と、本当の原因

飛蚊症について検索すると、多くの場合こう書かれています。
☑️加齢による硝子体の変性が原因
☑️長時間のスマホ・パソコンによる目の酷使
☑️ストレスや血流の滞りが関係している可能性あり
これらはすべて事実です。
しかし、それで片付けてしまうには、少しもったいない視点があります。
それは、飛蚊症の「感じ方」や「視覚処理のクセ」が、身体全体の状態と密接に関係しているということです。
たとえば、
☑️姿勢が崩れて頭が前に出る(スマホ首)→ 目の位置がズレ、視界に“ノイズ”が入りやすくなる
☑️首や肩の筋肉が固くなる → 頭への血流が低下 → 視神経の働きが鈍る
☑️自律神経が乱れて脳が過敏になる → 本来気にならない視覚情報が強調される
つまり、目の奥だけを見てもわからない、“背景にある全身の環境”が、飛蚊症の「気になる度合い」を左右しているのです。
多くの人が試すケアと、その限界

多くの人が、飛蚊症に対して以下のようなセルフケアを試みています。
☑️サプリ(ブルーベリー、ルテインなど)を飲む
☑️目を温める(ホットアイマスクなど)
☑️目薬を使って乾燥を防ぐ
☑️スマホやPCを長時間見ないように意識する
これらの行動は、間違っていません。
むしろ素晴らしい習慣です。
目のケアをしようとするその意識こそが、何より大切な第一歩です。
でも、残念ながら「すでに飛蚊症を感じている状態」を完全に改善するには、ちょっと足りないかもしれません。
なぜなら、これらのケアは“表面的な部分”。
つまり「眼球の外側」へのアプローチにとどまっているからです。
飛蚊症は、目の奥の硝子体・視神経・脳の視覚処理機能、そして自律神経や呼吸など、全身の要素と複雑につながっているため、本当に「気にならなくなる」には、身体ごと整えるアプローチが必要なケースもあるのです。
目だけではなく、体全体で見るという視点

ここからが、一般的な話とは少し違うかもしれません。
松戸整体院では、「目の違和感」を感じている方の多くに、以下の共通点が見られます。
☑️首の後ろが常に緊張している
☑️姿勢が悪く、顎が前に出ている
☑️呼吸が浅く、肋骨が広がりづらい
☑️自律神経の切り替えがうまくできず、常に“戦闘モード”になっている
これらの状態が続くと、視覚処理のバランスが崩れ、「視界にノイズが入りやすい」状態になります。
つまり、飛蚊症を「脳や神経の疲労サイン」として捉えると、その人の全身コンディションを映し出す“窓”のような役割を果たしているのです。
来院者に多いタイプ:病院に行くほどではない人たち

私たちのもとに相談に来られる方は、「重症」な方よりも、以下のような“グレーゾーンの違和感”を持った方が多いです。
☑️眼科では「異常なし」と言われた
☑️だけど、気になって仕方がない
☑️目の疲れや頭の重さもセットで感じている
☑️マッサージしてもその場しのぎで、すぐ戻る
☑️仕事中や夜のリラックス時にモヤが気になる
そういった方が「実は身体のバランスからだったんですね」と驚かれ、目の違和感が軽くなるとともに、肩こりや頭痛、集中力まで改善するケースも多く見られます。
「あなたのせいじゃない」社会がそうさせているだけ

目の不調に限らず、何か不調があると「自分が悪いのかな」と思ってしまう人がとても多いです。
☑️疲れていてもスマホを見てしまう
☑️姿勢が悪いとわかっていても直せない
☑️ケアする時間も気力もなかなか取れない
それって、あなたのせいではありません。
現代社会は「目を使いすぎる設計」になっているのです。
だからこそ、自分を責めるのではなく、「今、自分の体がちょっとサインを出してくれているんだな」と、優しく受け取るところからはじめてほしいのです。
整えるという“選択肢”もある

飛蚊症は、すぐに命に関わる症状ではありません。
でも、毎日視界にノイズがあることで、じわじわとストレスが蓄積することも事実です。
☑️無視しようとしても気になる
☑️不安が頭の片隅に残る
☑️なんとなく生活に集中しきれない
そんな状態が続くなら、一度、身体からの視点で整えてみるのも一つの方法です。
無理に勧めることはしません。
ただ、「目だけじゃないかも」という視点を知ることで、あなたの安心が少しでも増えるなら、それだけで十分だと思っています。
最後に

私たちは、どんな不調であれ、「その人が、自分の体とどう向き合っていくか」のサポートができればと考えています。
飛蚊症が治るかどうか。
それだけにこだわるのではなく、「体全体のバランスが整えば、見え方も変わってくる」
そう信じて、日々施術をしています。
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